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下肢の骨折
概要
下腿というのは膝関節から足関節(足くびの関節)の間の脛(すね)と呼ばれる部位のことです。 骨としては内側にある太い脛骨(けいこつ)と外側にある細い腓骨(ひこつ)とがあります。 足の骨としては足根骨、趾骨があります。
これらの骨折は交通事故、スポーツ中の事故、仕事中の事故などの強い外力で骨折が発生することが多いです。しかし、転倒しただけで生じることもあります。
下腿の怪我は骨折だけではなく、下腿に多い怪我としてはアキレス腱断裂などもあります。また糖尿病、動脈硬化などで起こる足壊疽といった下腿の病気があります。
症状
- 骨折
- 捻挫
- 脱臼
- 痛み
- 腫脹
- 変形 など
検査方法
多くはレントゲンで診断可能です。レントゲンで分からない場合は、超音波、CT、MRIなどの検査を行うことがあります。
治療方法
骨折の場合、様々な治療方法があり、年齢、転位(ずれ)が大きいか小さいか、全身の状態、体の他の部位の外傷の有無、開放骨折であれば創の状態などによって治療方法が決まります。
保存療法にはギプス固定、副子(シーネ)固定、牽引(ベッド上で長期間引っ張って治す方法)などがあります。
転位が大きい場合は手術療法が好んで行われています。手術としては、髄内釘、プレート、スクリュー、鋼線といった物で固定することが多いです。
アキレス腱断裂の場合は、活動度が高く、現場復帰などの早期に望む場合は腱を縫う手術を行います。手術以外にも保存療法もあり、副子固定、装具などがあります。
足壊疽の場合、二次的な感染を引き起こさないように、切断術を行います。