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ドクターが教える!病気あれこれ

ヘルニア(成人)

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鼠径ヘルニア

鼠径ヘルニアとは、太腿の付け根が、立位や腹圧によって膨らむ病気です.男女ともに見られますが、男性では陰嚢の方まで大きく膨らむ場合があります。これは腹壁を構成する筋肉・筋膜の隙間から腹膜や小腸の一部が脱出してしまうためで、俗に「脱腸」と呼ばれています。たいていの場合ひどい症状はなく、手で押し込むことができますが、ときに、脱出した内臓が戻らなくなってしまい、その部分で内臓壊死や腸閉塞といった危険な状態に陥ることがあります。このような状態をヘルニアの嵌頓(かんとん)といいます。

 鼠径ヘルニアでは鼠径部の不快感や痛み、美容上の問題もありますが、この嵌頓を予防することが手術をする一番の理由になります.

治療法の原則は手術で、手術以外で根治させる方法はありません.手術の基本は、筋肉・筋膜の隙間をなくして、内臓が脱出しないようにすることです。以前は糸で縫い合わせて隙間(欠損部)を閉鎖していましたが、周囲に緊張がかかり、術後の痛みが強く、破綻による再発率も10~30%と高いものでした。そこで現在では、薄い人工膜材(メッシュ)を用いて、組織に緊張がかからないように補強・閉鎖する手術が主流となりました。

 従来の手術法に比べ、手術時間も短くなり、再発率も1~3%まで低下し、術後の痛みもずいぶん軽減されました。このため、入院期間も短縮されました。当院でもこの手術法をとっており、年間100例以上の手術を施行しています。

適応により腹腔鏡での手術も行っております。

腹腔鏡手術の写真
右の鼠径ヘルニア

右の鼠径ヘルニア

左の正常の鼠径部

左の正常の鼠径部

ヘルニア修復後

ヘルニア修復後

腹壁瘢痕(はんこん)ヘルニア

腹壁瘢痕(はんこん)ヘルニアは、他の疾患に対する開腹手術時にできた傷跡=瘢痕が原因で起こるヘルニアです。

ですから、その大きさは大小様々ですが、術後の瘢痕付近を外観から見ればヘルニア部が膨らんでいる事が多く、診断は比較的容易です。

自覚症状としては、痛みや重苦しい感覚、瘢痕付近の不快感があります。

しかし、ヘルニアの大きさが大きければ大きいほど、自覚症状が少ないこともあるようです。

通常、立ったままでヘルニアの膨らみがわかる場合が多いです。

それでいまひとつわからない場合は、仰向けの状態で深呼吸をすることで腹圧を高め、膨らみを確認する事ができます。

こちらも鼠径ヘルニアと同様に嵌頓する可能性があります。

その予防として手術治療を行います。

手術方法・手術成績は鼠径ヘルニアとほぼ同等です。人工のメッシュを用いて穴を塞ぐ治療を行います。

適応により腹腔鏡での手術も行っております。