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ドクターが教える!病気あれこれ

大腸がん

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1:大腸がんの好発部位、年齢、性別

大腸がんが最も多く発生するのは直腸とS状結腸で、次いで上行結腸に多く発生します。年齢は50-75歳が多いのですが、発生頻度は高齢の方ほど高くなります。男女別では「男性:女性」が「1.6:1」と男性に多く発生します。

2:増えている大腸がん

大腸がんは近年増加しており、日本で約4万人の方が大腸がんで亡くなっており、男性では肺がん、胃がん、肝臓がんに次いで第4位、女性では胃がんよりも多く第1位となっています。肥満、喫煙、高脂肪食が、大腸がん発生の危険因子と考えられています。

3:大腸がんの症状

大腸がんの症状として多く認められるのは、血便、便通異常(便秘や下痢)、腹痛、腹部膨満、貧血などですが、血便は直腸がんやS状結腸がんの症状として頻度の高い重要なものです。便に混じった微量の血液を検出する便潜血検査は、早期発見に有用です。

4:診断のための検査

大腸がんを発見するための検査としては、注腸造影検査と大腸内視鏡検査があります。注腸造影検査では、大腸全体をバリウムと空気でうつし出します。大腸内視鏡検査では、病巣を直接観察し、病巣が発見されたら、病巣部から組織を採取し、がん細胞の有無を調べます。

5:治療方針決定のための検査

大腸がんと診断され、内視鏡で切除できない進行がんの場合には、外科手術の前段階として、病巣の広がりや転移の状況を調べる検査が必要になります。
病巣の広がりや、リンパ節転移の状況、肺転移、肝転移の有無を調べるために、CT検査を行います。腹部超音波検査や肝臓のMRI検査も行う場合があります。

6:治療法

早期の大腸がんの中には、内視鏡切除で治療が完了する病巣も多くあります。
外科手術の方法には、通常の開腹手術と腹腔鏡手術、経肛門的または経仙骨的な局所切除術の3つの方法があります。このうち、局所切除術は肛門近くに発生した直腸がんでリンパ節転移の危険性がないものに対して、内視鏡切除と同様にがん病巣のみを切除する手術です。一方、開腹切除術や腹腔鏡手術では、がん病巣と一緒に転移を起こしやすいリンパ節を一緒に切除します。 なお、手術が困難な場合には、抗がん剤を使用することがあります。

7:治療後の生活

内視鏡切除だけで治療が完了すれば後遺症はありません。結腸がんの手術後には、術後しばらく便通異常の症状が残ることがありますが、長引くものはあまりありません、。
直腸は、便を一時的にためて、タイミングよく排泄する機能を持っています。肛門に近い直腸がんの場合には、この機能が失われ、便通のコントロールに問題を生じることがしばしばあります。具体的には、少量ずつ頻回の排便、便意の我慢の困難、少量の便失禁、排便困難などの症状がしばしば見られます。多くの場合、時間経過にともなって症状が改善しますが、術前の状態に戻ることはありません。
また、直腸の周囲には膀胱や性器に分布する神経が存在し、直腸切除の際にやむを得ず同時に切除することがあります。このような場合、排尿機能が障害される場合があります。また、男性の性機能(勃起、射精)は排尿機能よりも障害されやいのが実情です。

8:手術後の補助化学療法

手術によって切除されたがんを病理医が診断することにより、最終的な病期(進行度)が決まります。これによって、手術後に予防的に抗がん剤を使用したほうがいいと考えられる場合には、ご相談の上で化学療法を施行します。