町田市民病院 HOME > ドクターが教える!病気あれこれ > 上腕骨顆上骨折
上腕骨顆上骨折
概要
ほとんどの例が、転んで手をついたり、鉄棒やうんていから転落して肘が反ることで骨折します。子供の肘周辺の骨折の中でもっとも多い骨折になります。
症状
転倒や転落などをして、肘の部分に激しい痛みと腫れがあり、痛くて肘がうごかせない場合に、この骨折を疑います。骨折片で神経や血管が損傷されると、手や指がしびれたり動かせなくなることがあります。
検査方法
|
|
X線画像 出典:日本手外科学会「手外科シリーズ 19」 |
治療方法
- 変形の程度が軽い場合は、ギプスやキャストによる固定を行います。
- 変形が大きくて不安定な場合には手術治療(経皮ピンニング)を行います。
出典:日本手外科学会「手外科シリーズ 19」 |
合併症
- 神経や血管が損傷されることがあります。血管損傷の場合には、早急に手術が必要です。
- 骨折した部分では、骨が曲がって癒合することで、変性(内反肘)が残ることがあります。
出典:日本手外科学会「手外科シリーズ 19」 |