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ドクターが教える!病気あれこれ

乳がん

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概要

 近年、日本人のライフスタイルや食生活の欧米化に伴って、乳がんに罹患される方は増加傾向にあり、30歳から64歳までの女性の、がんによる死亡の1位にもなっている疾患です。乳がんの発症については、主に女性ホルモンの一種であるエストロゲンが深く関係しており、女性のイメージが強い疾患ですが、男性にもごくまれに発生することがあります。

症状

 乳がんの初期には自覚症状がないこともありますが、乳房のくぼみ、ひきつれ、変形、ただれ、左右の差などの症状がでることがあります。自分自身で発見できる可能性のある、数少ないがんですので、日常的な自己検診が早期発見には重要です。

検査方法

検査の流れ

 乳がんを発見される場合は、日常的な自己検診や乳がん検診で、上記の症状を認め医療機関を受診する場合がほとんどです。
 医師が視診・触診を行い、乳がんを疑う所見があれば画像検査(マンモグラフィ検査、超音波検査)を行います。画像検査で乳がんが疑われれば、病理検査を施行し確定診断を得ます。乳がんを疑って検査を行い、良性腫瘍であることもしばしばありますが、その場合も経過観察が必要です。
 乳がんと確定したら、MRIやCTなどによる追加検査でがんの広がり、転移の有無を調べます。


治療方法

 乳がんの治療は、手術、薬物療法などの方法を組み合わせて行います。手術の場合、乳がんの切除 (腫瘍核出術、乳房温存術、胸筋温存乳房切除術、乳房再建術)と同時に、リンパ節を含むわきの下の脂肪組織も切除します(センチネルリンパ節生検、腋窩リンパ節郭清)。乳房の切除範囲は、がんの広がりに応じて決定しますが、薬物療法と組み合わせることにより近年は乳房温存術の割合が増加しています。薬物療法(ホルモン療法、化学療法、分子標的治療)は、がんのタイプに合わせて行います。年齢、進行状況(ステージ)、患者さんの希望を考慮して、治療を行っていきます。

参考

図1)日本における乳がんの手術方法の変遷

乳がんの手術方法の変遷

出典:乳がん百科 日経BP社2013 より

図2)乳房温存術

乳房温存術

出典:乳がん百科 日経BP社2013 より