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診療科・部門

緩和ケア科(精神腫瘍科)



緩和ケア科とは

さまざまな病気のなかでも、がんは痛みなどの体の苦痛を伴いやすく、それにより気持ちもつらくなり、日常生活の妨げとなることが多い疾患です。緩和ケア病棟では、がんの治癒を目指す治療(抗がん剤、手術など)は行いませんが、がんに伴う様々な苦痛を和らげる専門的な治療を積極的に行い、患者さんやご家族と話し合いながら、できる限り穏やかに生活できるよう支援いたします。

精神腫瘍科とは

「精神腫瘍科」は1980年代に確立された比較的新しい専門領域で、がん患者さんとそのご家族が抱える心理的なつらさに対し、専門的なアドバイスと最適な薬物療法を提供する部門です。「不安」「気持ちの落ち込み」「眠れない」といったこころのつらさに加え、「せん妄」と呼ばれる意識障害等の頻度の高い症状について相談・対応します。
具体的な診療としては、がんと診断され、入院中の患者さんに対して行われるもので、他科からの兼診(コンサルテーション・リエゾン)や、緩和ケアチームでの活動となります。緩和ケアチームは、痛みなどの身体的な症状緩和を担当する医師、気持ちのつらさを担当する精神腫瘍科医師の他に、緩和ケア認定看護師も在籍しているほか、薬剤師、ソーシャルワーカー、栄養士など多職種が連携して患者さんやご家族ができるだけ穏やかに生活ができるよう支援しています。

緩和ケア科の理念

  • 患者さまご本人とご家族のこころとからだのつらさを和らげ、穏やかな生活が送れるようにサポートします。
  • 患者さまご本人とご家族の心に寄り添い最善のチーム医療を提供します。
  • 在宅医や在宅サービス事業所と連携し、在宅緩和ケアを行っている患者さまご本人とご家族を支援します。

緩和ケア科Q&Aよくあるご質問

病棟全般

Q

緩和ケア病棟はどのようなところですか?

一般病棟と違い、延命や根治を目的とした医療ではなく苦痛症状の緩和医療とケアを提供します。
ご本人とご家族が一日一日を大切に過ごせるようにサポートさせて頂きます。
Q

緩和ケア病棟で最期まで過ごさなければならないのでしょうか?
苦痛症状が緩和したら退院はできますか?

緩和ケア病棟へ入ると看取りのイメージがあり、退院できないと思われる方もいらっしゃいますがそうではありません。
症状緩和を目的とした入院の方もおり、退院もしくは在宅診療に戻られる方もいます。

入棟基準

Q

告知しないと入院できないのでしょうか?

病名・病状について理解されていることが望ましいと考えていますが、ご本人の理解度などによる理由で未告知であっても対象となる場合もあります。
Q

認知症でも利用できますか?

症状により徘徊や大声・暴力的など他の方に影響があると判断される場合はお断りさせて頂くことがあります。
Q

他の病院からも入院できますか?

可能ですが、療養目的での転院はお断りしております。入棟基準をご理解の上、主治医の先生にご相談ください。
Q

現在抗がん剤治療を受けていますが、緩和ケア病棟でも継続できますか?

抗がん剤治療などの積極的治療はできません。

入棟時期

Q

緩和ケア病棟にはどの時期から入院できますか?

生命予後が6ヶ月以内と推測される方で、症状緩和コントロール不良の方
もしくは、主治医から在宅医療では症状緩和が困難と判断された方であれば可能です。
Q

緩和ケア病棟を予約してから待機期間はどうしたらよいですか?

かかりつけ医療機関で診療を受けてください。
Q

緩和ケア病棟への入院待機期間に具合が悪くなったらどうすればよいですか?

緩和ケア病棟は急性期病棟ではないため、基本的に平日日勤帯の入院で入院調整いたします。
緊急に対応を要する場合は、可能な限り対応させて頂きますので、在宅診療医の先生からご連絡ください。
緊急入院の際は、一般病棟での対応となることもあります。

退院時期

Q

苦痛症状が緩和したら、がん治療を再開できますか?

医師の判断により再開は可能です。
ただし、がん治療再開時は、他病棟へ転棟または退院となります。