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骨密度測定
骨密度測定とは?
骨密度とは骨を構成しているカルシウムなどのミネラル類が、骨にどれくらい詰まっているかを表すもので、骨の強さを示す指標です。この骨密度の状態を調べる検査が骨密度測定です。
当院の骨密度測定装置は「X線」を使用するDEXA法(デキサ法)という装置で、超音波などを用いた他の測定法と比べて測定精度が高く、治療効果の判定や、経過観察などを行なうのにも優れています。特に、DEXA法を用いた「腰椎」の骨密度測定は、骨粗鬆症の診断において、最も標準的な方法とされています。ただし、脊椎の変形などによって、腰椎での測定が適当でないと判断される場合には、大腿骨頸部の骨密度を測定します。
なぜ腰椎を測定するの?
腰椎は人間が身体を動かし、生活をするうえで最も重要な骨のひとつであり、骨折をするのを予知する対象としては最適な骨です。また、腰椎には、骨代謝が活発で骨の変化が現れやすい「海綿骨」が豊富に含まれているため、他の骨と比べて急激な骨の変化を捕捉しやすいのです。
検査時間はどのくらいですか?
検査時間は約5分〜10分程です。
なぜ骨密度を測定するの?
骨粗鬆症とは骨がもろくなっている状態であり、骨折の原因になります。腰椎では圧迫骨折を起こしやすく、大腿骨頸部では転倒しただけで骨折することがあります。特に高齢になってからの大腿骨頸部の骨折は、そのまま寝たきりになってしまうことがあります。そのため、将来のQOL(生活の質)を維持するためには、定期的に骨密度の測定を行い、骨密度の減少を早期に発見することで、骨粗鬆症に対する適切な治療と予防を行なうことが重要なのです。
- 当院の骨密度測定画像
骨粗鬆症はどのように診断するの?
骨密度は思春期から20歳にかけて最大となり、40歳頃までその値が保たれ、その後減少していきます。そのため、我が国の骨粗鬆症の診断基準では、若年成人(20〜44歳)の骨密度の平均値を100%で表し、80%以上を「正常」、70〜80%を「骨量減少」、70%未満を「骨粗鬆症」と診断します。