町田市民病院 HOME > 診療科・部門のご案内 > 病理診断科
病理診断科
スタッフ紹介
役職 | 氏名 | 資格等 |
---|---|---|
病理診断科部長 | 干川 晶弘 | 日本病理学会 病理専門医・指導医 日本臨床細胞学会 細胞診専門医・指導医 |
病理検査とはどんな検査??
体の一部を小さく切ったものや(生検材料)、手術で切り取った臓器(手術材料)を薄く切って、ガラス板(スライドグラス)に貼り付け、2色に染めて、癌などの診断をする組織診検査と体のすべての場所から生のままの細胞を集め、スライドグラスに貼り付けて5色に染め分けて癌細胞などを探し出す細胞診検査があります。
何がわかるの??
組織診検査は、最終的診断となる検査で、主に腫瘍の診断(悪性か良性か、型分類、進行度、悪性度、治療効果の判定など)や炎症がわかります。このほか現在では、遺伝子を調べて効果のある薬を選択するのに必要な検査も行っています。
細胞診検査は、子宮がんの1次検診、肺がんの2次検診などから、組織診検査を補助することもでき、また、組織検査の行えない場合などは、最終的なものとして扱う場合もある多様なことのできる検査です。
どうやって検査しているの??
まず組織診検査は、切り取ったものをホルマリン液に浸し、薄く切り易いように形を整え、真空になる機械で、パラフィンに埋め込みます。それを型に入れ冷やしてブロックという形に整形します。ブロックをおよそ3μに薄く切る機械で切りガラス板に載せます。
乾燥処理後、2色に染め分けて(HE染色)顕微鏡で見られるようにします。できた標本を病理医が検査し診断を行います。
主な作業工程
細胞診検査は、材料により前処理は異なりますが、アルコール液に乾燥させずに入れるものと、入れずに乾燥させるものとを作ります。乾燥させないものは、5色に色分けして染め上げます。(パパニコロウ染色)乾燥させたものは、2色に染め分けます。(ギムザ染色)その他、検体の種類によっては、粘液を証明するための染色(PAS反応、アルシアンブルー染色)を行います。顕微鏡で見られるようにして、まず細胞検査士が異常細胞を探し出し、その細胞を細胞診専門医が診断を行います。
主な使用機器
ほかには何かやっているの??
手術中に行う迅速診断は、どこまで悪い細胞があるか?を短時間で行う検査です。
手術の範囲などを決定する重要な検査です。
これらのほかには、病理解剖を行っています。
当院でお亡くなりになられた方で、必要に応じて行っています。
解剖は病理解剖医によって行われます。
診療実績
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | ||
---|---|---|---|---|
1.細胞診検査 | ||||
外来 | 3,509 件 | 3,034 件 | 3,455 件 | |
入院 | 403 件 | 522 件 | 514 件 | |
2.組織診検査 | ||||
外来 | 3,578 件 | 3,238 件 | 3,413 件 | |
入院 | 2,827 件 | 2,269 件 | 2,662 件 |