【当院のがん治療③】緩和ケア
医師 櫻本 千恵子
市民病院の緩和ケアは、2022年度から新体制になりました
当院のがん治療シリーズの第3弾は、緩和ケアについてご紹介いたします。
ページ内目次
はじめに
すなわち、緩和ケアの対象は患者さまだけではなくご家族やご遺族を含み、痛み以外の身体の辛い症状、不安や鬱、仕事や家庭内の問題、生きる意味への問いや死への恐怖なども和らげることを目的としています。(図)
実際に、がんと診断された時から治療と並行して緩和ケアを受けると、QOLが向上し、抑うつが改善され、余命が伸びることがわかっています。
全人的苦痛(トータルペイン)のイメージ
病棟スタッフのご紹介
緩和ケア病棟
病棟担当部長は2022年4月から麻酔科部長の櫻本千恵子が担当しています。麻酔科医のため医療用麻薬や鎮静薬を使い慣れており、ペインクリニック外来で難治性疼痛の患者さまと長年向き合ってきた経験を生かして、真心を込めた診療を行っています。
入院いただける方は頭頚部以外のがんの患者さまで、入院を希望される場合は事前に入棟外来を受診していただきます。
コロナ禍で面会制限があることから、ギリギリまでご自宅で頑張られる方が多いのですが、介護する方が疲れ果ててしまうこともあります。入院しても症状が安定すれば、またご自宅に戻ることや施設に移るお手伝いもいたします。
レスパイト入院という短期間のお試し入院もできますので、療養場所の選択肢の一つとして是非ご検討ください。
入院について
詳しくは、病院ホームページ内の緩和ケアのページをご覧ください。