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臨床研修医

町田市民病院 HOME > 臨床研修医 > 研修プログラム(その他)

研修プログラム(その他)

  • 救急脳神経外科・脳神経内科麻酔科
  • 放射線科地域医療研修

救急

  • 救急医療に関しての研修は3ヶ月間を必須としている。
  • 1ヶ月間は、脳神経外科の指導のもとで研修する。この期間では、救急外来での診療のみならず入院患者の管理や手術へ参加し、神経所見のとり方を含めて研修していく。
  • 残り2ヶ月間は、救急外来を受診した患者の診療を中心に行う。各診療科には救急外来の当番医がおり、指導のもとに診療をすすめていく。複数の患者が同時に受診する場合は、研修医が診療する患者を選択できる。研修医は、来院時から関わった患者に対して、帰宅・入院時まで一貫して診療する。但し、急変や重症患者が途中で来院した場合は、これを優先する。
  • 受診患者がいない時間は、内科初診での診療や腹部超音波検査(消化器内科施行)の実施などをプログラム責任者が割り当てる。
  • 研修時間は8時30分~17時までを基本とする。夜間の研修にて整形外科や小児科などの当直医と診療する場合は、翌日は正午までとする。
  • 当日の研修終了時には、内科の救急外来当番医より、救急外来で診療した患者のリスト票(患者番号や病名、転帰などを記入する)の所定部位に印鑑を押してもらう。翌日朝にプログラム責任者に内容の確認をうける。これにより、研修の進捗状況を確認される。
  • 複数の研修医(各診療科をまわっている研修医など)がいる場合には、救急(外来)を研修している医師が最優先で診療にあたる。

脳神経外科・脳神経内科(救急ローテーション期間中)

 必須となっている救急外来ローテーションの3ヶ月間のうちの1カ月を脳神経外科・脳神経内科で研修を行い、神経救急だけではなく広く脳神経外科・脳神経内科疾患について研修するものである。脳神経外科・脳神経内科は基本的に合同で診療を行っているため、研修期間中2科に属する形となる。

 受け持ち制はとらず、研修期間は指導医とともに診療(病棟・救急外来)・カンファレンスなどを行う。
 当直は指導医とともに行い、1カ月の研修期間中に4.5回(平日宿直4回、休日日勤1回)をdutyとする。

神経救急

対象疾患: 脳血管障害(脳出血、脳梗塞、クモ膜下出血、一過性脳虚血発作)てんかん
頭部外傷(慢性硬膜下血腫、脳挫傷、急性硬膜下血腫、急性硬膜外血腫、頭蓋骨骨折、外傷性くも膜下出血など)
研修目標: 神経診察に必要な神経所見の診方
診断に必要な検査および検査所見の解釈
適切な初療方法
入院後の各疾患における観察注意点
穿頭手術の手術手技の習得
神経変性疾患: パーキンソン病、進行性核上性麻痺、多系統委縮症、脊髄小脳変性症 など
脱髄疾患: 多発性硬化症、ギラン・バレー症候群など
研修目標: 病態の理解
薬物療法の基礎
脳腫瘍: 原発性脳腫瘍、転移性脳腫瘍など
研修目標: 原発性腫瘍の分類
頭蓋内圧亢進症状の管理

下記の手術・手技については研修期間中に経験し、スキルの習得を目指す。

  • 腰椎穿刺
  • 中心静脈カテーテル留置
  • 穿頭術
  • 気管切開

麻酔科

 麻酔科ローテーションは必修であり1年目の後半あるいは2年目の前半に3か月間まわる。
麻酔科医は手術中の麻酔管理のみならず、手術前後の患者の全身状態を良好に維持・管理するために細心の注意を払って診療を行う専門医である。その他、麻酔科医が関与する部門としては以下のようなものが挙げられる。

  • 集中治療
  • ペインクリニック
  • 術後鎮痛サービス
  • 緩和医療
  • 救急医療、蘇生
  • 手術室、ICUの管理運営
  • 上記の分野に関する臨床教育や国民への広報や啓蒙
  • 上記の分野に関する基礎的・臨床的研究

初期臨床研修内容を以下に挙げる。

*主に手術室麻酔を担当してもらう。
*自分の担当する麻酔症例の術前診察および術後診察を行う。
*症例は基本的に指導医が割り当てるが、希望にも応じる。
*当直は月に4回程度(平日のみ)とする。
*さらに希望すれば2年目の後半に選択期間を利用し麻酔科をまわることができる。

1.一般目標
様々な症例を通じてまずは確実な気道確保を習得してもらう。
全身麻酔、区域麻酔、局所麻酔の特徴を理解し麻酔計画をたてる。
人工呼吸器設定について学ぶ。
周術期循環管理を学ぶ。
周術期に使用する様々な薬物の特徴を理解する。
一般外科、整形外科、泌尿器科、産婦人科、脳神経外科、口腔外科の手術麻酔を担当する。
2.手技内容(習熟度に応じて調整する)
末梢静脈路確保(約100件)
気管挿管(約50件)
経鼻挿管(約10件)
ラリンゲルマスクエアウェイ挿入(約20件)
脊髄くも膜下麻酔(約20件)
腰部硬膜外麻酔(約10件)
末梢神経ブロック(約10件)
中心静脈穿刺(約5件)
動脈ライン確保(約20件)
経鼻胃管挿入(約30件)

選択期間(必須ローテーション以外:以下は2か月間の場合)

1.一般目標
重症合併症を有する症例へのアプローチを考察し計画を立てる。
さらに幅広い症例を経験し周術期管理を学ぶ。
呼吸器外科、心臓血管外科の手術麻酔を担当する。
2.手技内容(習熟度に応じて調整する)
胸部硬膜外麻酔(約20件)
分離肺換気(約5件)
肺動脈カテーテル挿入(約3件)
経食道心エコー挿入(約3件)
 

放射線科

一般目標

 各画像診断法についての基本的な原理とその適応を理解する。実際の検査の流れを知り、検査の際に問題となる事項を認識する。検査の人体への影響の理解および対処方法を習得する。基本的な診断能力を身につける。

一般目標


A 画像診断

             
1)読影

画像の正常解剖を理解し、正常像と異常像を区別して、異常像を検出する。
頻度の多い疾患・病態の症例において所見を述べ、解釈し診断レポートを作成する。
作成されたレポートは放射線診断専門医がチェックし、修正の必要な部分について解説を行う。

  1. 胸部単純撮影、腹部単純撮影
  2. CT
    ・頭部CT ・胸部CT ・腹部CT
  3. MRI
    ※高磁場、電磁波の人体や装着物への影響を理解し、検査適応の判断基準および
    検査室入室時の注意点を理解する。
    ・頭部MRI
2)検査立ち会い
CT:検査の流れを把握し、技師、看護師とともに検査を進める。
患者の状態チェックと患者への説明、血管確保と造影剤注入、患者観察。
核医学:放射性医薬品の取り扱いについて学習し、被爆の有無を確認するための機器の使用方法、汚染した場合の注意点を知る。
B 見学
検査の手順を確認するとともに、実際に検査室内に入り、手技の観察や患者の介助を行う。
1)消化管造影
2)IVR
C 放射線管理についての知識の習得
1)X線の人体への影響を理解する
2)検査の適応について、特に妊娠の可能性のある女性に対しての対処法を理解する
3)被検者の被爆を少なくする方法を理解する
4)検者自身の被爆を少なくする方法を理解する
D 造影剤(CT, MRI, IP, 血管撮影)についての知識の習得
1)CT, MRIにおいて造影検査が有用である疾患とその理由について理解する
2)造影剤の副作用について理解する
3)禁忌および副作用が生じやすい素因、状態を理解する
4)副作用が生じた場合の対処法を理解、習得する
E 技師、看護師、クラークなどのコメディカルと協調し業務ができる

教材

PACS教材 (ティーチングファイル)
教科書 胸部単純X線写真パーフェクトガイド(メディカルサイエンスインターナショナル)
胸部のCT(メディカルサイエンスインターナショナル)
腹部CT診断120ステップ(中外医学社)
よくわかる脳MRI(秀潤社)

カンファレンス

院内 外科術前カンファレンス  毎金曜日  朝
院外 小田急カンファレンス   第1木曜日 夜 (希望による)

2ヶ月以上の放射線科ローテーションとなる場合

1)MRI について読影の範囲を腹部、骨盤腔、骨軟部領域にまで拡大し、
より広い範囲で読影能力を高める
2)核医学検査、消化管造影の読影についても希望があれば指導を行う


地域医療研修


  1. 下記の町田市内の診療所および病院の中で割り当て、研修する。
  2. 1施設1週間として、4施設(計4週間)をまわる。
  3. 当研修期間中の休日は、研修している施設の休日に準ずる。

  4. 在宅医療やgeneral practitionerの役割・必要性・求められるスキルの理解を第一目的とする。また、病診連携についても理解を深める。


研修協力施設

  • 在宅療養支援クリニック かえでの風
  • さぬき診療所
  • しながわ内科・循環器クリニック
  • 川村クリニック
  • 増子クリニック