グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



当院について

災害拠点病院



当院は、東京都災害拠点病院に指定されています

当院は、災害時において主に重症者の収容・治療を行う病院として、東京都から「災害拠点病院」に指定されています。
また、2014年1月には、大規模な自然災害や事故が発生した際に、東京都知事からの要請に基づき被災者の医療支援活動を行うDMAT(災害派遣医療チーム)を結成しました。
なお、2016年度には東日本大震災の教訓をうけ、停電時でも全ての医療機器の稼働が可能な自家発電設備への更新を行い、災害時でも安定した医療の提供ができるよう備えています。

DMAT(災害派遣医療チーム)

DMATはDisaster Medical Assistance Teamの頭文字で、医師、看護師、業務調整員(医師以外の医療職及び事務職員)で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に急性期から活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームです。

「令和6年能登半島地震」に、DMAT(災害派遣医療チーム)を派遣しました

2024年1月1日に発生した能登半島地震では、石川県で最大震度7を観測し、多くの被害が発生しました。
東京都からの派遣要請を受け、町田市民病院からDMAT(災害派遣医療チーム)を石川県に派遣しました。
派遣期間 2024年1月21日~23日
活動場所 石川県能登中部保健福祉センター内
能登中部保健医療福祉調整本部にて、福祉施設支援担当として、七尾市・志賀町内61の施設の支援調整を行いました。
今後も災害時の医療要請に応えられる体制を維持していきます。

DMATのメンバー

能登中部保健福祉センターでの調整業務


災害時の医療(救護連絡所のご案内)

明日にでも起こる可能性がある「災害」。災害発生時は、落ち着いて自分の身を守りましょう。
しかし、万が一自分が、あるいはご家族やご近所の方がケガを負ってしまった場合、どのような行動が求められるでしょうか。

災害が起こった際、医療機関は病気やケガの重症度である「重症」「中等症」「軽症」ごとに診療する役割が分担されます。
救護連絡所では、病気やケガの程度を判断してくれます。軽症であれば救護連絡所で診療も可能となっています。
目立った大きなケガがなく、自力で歩くことができる状態の場合は、町田市が救護連絡所と指定している小中学校に直接向かいましょう(市内の救護連絡所は、町田市ホームページに掲載されています)。
日頃から自宅の一番近い場所はどこなのか確認しておくことも大切になります。

救護連絡所での診察の結果、治療の必要がある場合は災害拠点病院でもある市民病院などに紹介されます。また「救護連絡所」は診療だけでなく、いつも飲んでいる薬の処方なども行ってくれます。診療の時には、お薬手帳・母子手帳が必要になりますので、いつでも持ち出せるように置き場所を覚えておきましょう。
災害時も町田市内の診療所や病院はEMIS(広域災害救急医療情報システム )というシステムでお互い連携をとり、速やかに診療体制を確保します。
災害時に適切な医療を速やかに安全に提供するため、市民の皆様のご理解・ご協力をお願いします。

災害への備え

皆さんのご家庭では、地震などの災害時に備えて準備していることはありますか?水や食料の備蓄、非常用持ち出し袋の準備などを行われている方も多いかもしれません。
市民病院は、東京都から災害拠点病院に指定されており、災害時医療を市民の皆様に提供する責務を担っているため、常日頃から災害に対する様々な備えをしています。

災害拠点病院として

東京都では、東日本大震災での学び、そして首都直下型地震等の大規模災害を想定し、「地域防災計画」がまとめられています。この計画の中で、災害拠点病院は、3日分の医薬品、医療材料、水と食料が必要とされています。このほか、病院前でのトリアージ※を行うために、誘導用の看板や、ポール、トリアージタッグ、長机、椅子等も必要です。さらに、患者さまが集まるため、簡易ベッドや毛布も備蓄しなければなりません。
※トリアージとは、災害発生時などに多数の傷病者が発生した場合に、傷病者を傷病の緊急度や重症度に応じて治療優先度を決めることを言う。

備えその① 設備

エネルギー棟

大規模災害が発生し、人命を守るために必要なインフラである電気やガス、水道が遮断された場合、病院機能は瞬く間に停止してしまいます。そうならない為に、当院は自家発電装置を設置し、なるべく長く、医療を継続できるように燃料を備蓄しております。

備えその② 技術、心構え

防災訓練の写真

当院では年に数回、様々な防災訓練を実施しています。近年は、災害時における平常時とは異なる体制(限りのある医療スタッフ、医薬品等)を想定した、負傷者を「軽傷」「中等症」「重症」などに振り分ける“トリアージ”を中心とした訓練を実施しておりました。今年度は「地震」と「火災」が発生した際の初動訓練、当院の災害対策本部と各部署との情報共有等を主眼に置いた防災訓練を実施しました。

備えその③ 知識

災害対応力向上研修の写真

基幹型災害拠点病院から講師を招き、病院の幹部職員向けの「災害対応力向上研修」を実施しました。この研修は危機管理に関する「共通の考え方」を学ぶことで、職員間の共通認識が進み、災害対応力を身に付けることを目的にしております。
このように、設備や備品だけでなく、スタッフの技術や心構え等、災害時に医療が円滑に行われるよう、様々な形で準備をしています。今後も、地域医療・災害医療を担う、安心を提供できる病院を目指してまいります。