ダヴィンチは、腹腔鏡や胸腔鏡などの鏡視下手術をサポートする医療機器で、ダヴィンチを使用して行う手術を「ロボット支援手術」といいます。ロボットといってもダヴィンチ自体が自動で手術を行うわけではなく、トレーニングを積んだ医師が遠隔で操作して手術を行います。

ダヴィンチは以下の３つの機器によって構成されています。手術は、患者さんのお腹に開けた小さな穴から、②ペイシェントカートのアームに取り付けたカメラと手術器具を体内に入れて行います。執刀医は、③サージョンコンソールに座ってアームを操作し遠隔で手術を行います。手術の様子は①ビジョンカートのモニターに映し出されます。

✓ 低侵襲

従来の開腹手術に比べて、数か所の小さな切開部から手術が可能なため、出血が抑えられ、患者さんの体への負担が軽減されます。

✓ 高精度かつ高い安全性

アームに取り付ける手術器具（鉗子）は可動域が非常に広く、 540度もあります。人間の手首と比べると圧倒的に広く、 これまでの手術では行うことの難しかった複雑な作業も可能となります。 さらに、手先の震えが鉗子に伝わることを防ぐ「手振れ補正機能」が ついているため、高い集中力が必要とされる細かな作業でも正確に、 より安全に手術が行えます。

✓ 3Dビジョン

従来の鏡視下手術では、医師は二次元画像を元に手術を行っていましたが、ダヴィンチによるロボット支援手術では3D立体画像を見ながら手術が可能です。また、ズーム機能も搭載されており、医師は手術箇所を正確な距離で明瞭に視認することができます。

※いずれも保険診療での手術が可能です。

まずはかかりつけ医にご相談いただき、紹介状をお持ちの上、ご受診ください。