鼠径ヘルニア
小児外科について
当院では毎週水曜日に小児外科の専門外来を儲け、さらに基本的には毎週水曜日に手術を行っております。
対象疾患
それぞれの疾患の詳細についてはこちら(日本小児外科学会のホームページへ遷移します)を参照してください。
もっとも多い病気、鼠径ヘルニアについて
女の子の場合は子宮をささえる円靭帯という組織が同様に腹膜を引っ張ってきて恥骨(ちこつ)にくっつきます。そしてこの腹膜が袋状に残ったものがヘルニア嚢(のう)と呼ばれる袋です。多くのこどもでは袋は小さく、自然に癒着して閉じますが、大きく残ったままになると、ここに腸が入り込みヘルニアになり、足の付け根(鼠径部)が膨れるという、症状が出現します。(図1)
女の子の場合はときに卵巣がこの袋の中に引っぱり込まれてヘルニア内容になることがあります。
治療方法
手術方法としては下腹部を1cmほど切開して行う方法と、腹腔鏡で行う方法がありますが、近年では腹腔鏡が主流となりつつあります。どちらもヘルニア門を糸でしばって治すという点では同じであり、再発率は0.3%程度です。詳しくは外来でご相談ください。また、どちらも全身麻酔で行います。
入院期間は2泊3日です。