当院で行う内視鏡検査の6つの特徴
1. 外来での検査でも、大腸ポリープをできるだけ切除します。
- 将来がん化する可能性があるもの
- すでに一部ががん化している可能性があるもの
- 出血の可能性があるもの
小さなポリープでも切除して「クリーンコロン」を目指します。
ポリープの数が多いと出血のリスクが高くなります。 |
ポリープが大きいと出血と穿孔のリスクが高くなります。 |
ポリープの数が多い場合や大きい場合は、後日の治療になります。
2. 上部消化管(食道・胃)と大腸の内視鏡検査が同日にできます。
別の日がご希望の方は別々でも大丈夫です。
3. 苦痛が少なく、かつ安全な検査を目指しています。
【胃内視鏡検査】のどの痛み、嘔吐反射、腹部膨満感
【大腸内視鏡検査】腹痛、圧迫感
薬を使用することで、検査は楽になりますが、呼吸の抑制や血圧の低下などの副作用もあります。
鎮静薬 | 眠くなったり、緊張を緩和します。 |
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鎮痛薬 | 痛み止めになり、ぼーっとすることもあります。 |
検査後、転倒のリスクが高くなります。
上部消化管 (食道・胃) |
大腸 | 上部+大腸 同日 | |
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75歳以下 | 鎮静薬 普通の太さの内視鏡 |
鎮痛薬 | 鎮痛薬+鎮静薬 上部は普通の太さの内視鏡 |
76歳から80歳 | 薬剤なし 細径内視鏡 |
鎮痛薬 | 鎮痛薬+鎮静薬 上部は普通の太さの内視鏡 |
81歳以上 | 薬剤なし 細径内視鏡 |
鎮痛薬 | 鎮痛薬 上部は細径内視鏡 |
医師の判断で、検査内容によっては薬剤を追加したり、ご本人のご希望があれば薬剤の使用を検討したり、ご本人の状態によっては使用を控えたりすることがあります。
- 検査後、1時間程度お休みいただきます。
- 事故の原因になりますので、当日は、乗り物の運転はしないでください。
ご自身で運転して来院された場合は薬剤は使用しません。公共交通機関での来院もご検討ください。
または、ご家族の方に連れてきてもらってください。
4. 抗血栓薬の中止は最小限にしています。
抗血栓薬の種類
抗血小板薬 | アスピリン、クロピドグレル、シロスタゾール、チクロピジン、プラスグレル、トラピジル、 オザグレル、ジピリダモール、ベラプロスト、チカグレロル、ニコランジル、リマプロストアルファデクス、サルポグレラート、イコサペント酸エチル など |
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抗凝固薬 | ワーファリン(ワルファリン)、ダビガトラン(プラザキサ)、リバーロキサバン(イグザレルト)、アピキサバン(エリキュース)、エドキサバン(リクシアナ) など |
内視鏡治療の場合は一定の割合で偶発症として後出血が起こります。
抗血栓薬を内服していると出血が止まらなくなる恐れがあるため、以前は検査の前から休薬していました。
複数の抗血栓薬を内服している場合は、薬剤を処方されている先生との相談が必要になることもあります。
5. 上部消化管内視鏡検査(食道胃内視鏡)は、かかりつけの先生から直接ご予約いただけます。
外来受診なしの予約方法
② 町田市民病院地域連携室よりかかりつけの先生へFAXで予約表を送付。
③ かかりつけの先生より予約表と紹介状を受け取る。
④ 検査当日:朝食は召し上がらず、予約票と紹介状を町田市民病院1階総合受付へ持参する。
⑤ 町田市民病院南棟3階内視鏡室にて検査を受ける。
⑥ 検査後、結果を封書で受け取る。
⑦ かかりつけ医へ封書を渡す。かかりつけの先生から結果説明を受ける。
外来受診込みの予約方法
② 町田市民病院の外来を受診する。
③ 検査と結果説明の外来を予約する。
④ 町田市民病院で検査を受ける。後日、外来で結果説明を受ける。
⑤ 結果をかかりつけの先生にお渡しいただくか、送付する。
「大腸内視鏡検査」は、かかりつけの先生からの直接の予約はできません。
大腸内視鏡検査は、食事の注意や検査用下剤の処方が必要ですので、まず当院の外来を受診していただくことが必要です。
当日の検査は、当院の医師が必要と判断した場合のみとなります。
6. 緊急性がある場合は、時間外や休日でも対応しています。
但し、緊急内視鏡は医師が必要と判断した場合に限りますので、時間外や休日の検査施行の希望には添えません。
吐血
下血(黒色便)・血便
急性胆管炎
胆管結石発作
胃アニサキス症