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救急・外来・検査

当院で行う内視鏡検査の6つの特徴



1. 外来での検査でも、大腸ポリープをできるだけ切除します。

大腸内視鏡検査では、検査中に見つけたポリープを可能な範囲で切除しています。
治療対象となるポリープは、以下のものです。
  • 将来がん化する可能性があるもの
  • すでに一部ががん化している可能性があるもの
  • 出血の可能性があるもの

大腸内視鏡検査とポリープ切除のイラスト

将来のがんのリスクをさげるため、
小さなポリープでも切除して「クリーンコロン」を目指します。

クリーンコロンのイメージイラスト

ただし、安全にも気をつける必要があります。
ポリープの数が多い出血のリスクが高くなります。

ポリープ数が多い状態のイラスト

ポリープが大きい出血と穿孔のリスクが高くなります。

ポリープが大きい状態のイラスト

大きい場合は、しっかりと切除するために特殊な方法での切除が必要となることもあります。

ポリープの数が多い場合や大きい場合は、後日の治療になります。

2. 上部消化管(食道・胃)と大腸の内視鏡検査が同日にできます。

食道・胃(上部消化管)と大腸の検査を同じ日に一緒に受けることができます
別の日がご希望の方は別々でも大丈夫です。

大腸内視鏡検査と上部消化管内視鏡検査のイラスト

3. 苦痛が少なく、かつ安全な検査を目指しています。

内視鏡検査では、違和感や苦痛を感じることがあります。また、検査を受けることに対する不安感は誰にでもあります。

【胃内視鏡検査】のどの痛み、嘔吐反射、腹部膨満感
【大腸内視鏡検査】腹痛、圧迫感

そのため当院では、検査の際に鎮静薬鎮痛薬を使用しています。
薬を使用することで、検査は楽になりますが、呼吸の抑制や血圧の低下などの副作用もあります。
鎮静薬 眠くなったり、緊張を緩和します。
鎮痛薬 痛み止めになり、ぼーっとすることもあります。

血中酸素飽和度を測っているイラスト

検査中は血圧や血中酸素飽和度を測定しています。

年齢が高いほど副作用は出やすくなり、覚めにくくなります。
検査後、転倒のリスクが高くなります。
内視鏡検査が安全に受けられるよう、当院では鎮静薬・鎮痛薬の使い方を基本的に以下のようにしています。
上部消化管
(食道・胃)
大腸 上部+大腸 同日
75歳以下 鎮静薬
普通の太さの内視鏡
鎮痛薬 鎮痛薬+鎮静薬
上部は普通の太さの内視鏡
76歳から80歳 薬剤なし
細径内視鏡
鎮痛薬 鎮痛薬+鎮静薬
上部は普通の太さの内視鏡
81歳以上 薬剤なし
細径内視鏡
鎮痛薬 鎮痛薬
上部は細径内視鏡
これはあくまでも基準です。
医師の判断で、検査内容によっては薬剤を追加したり、ご本人のご希望があれば薬剤の使用を検討したり、ご本人の状態によっては使用を控えたりすることがあります。
薬剤使用後の安全のために、以下のようにご案内しています。
  • 検査後、1時間程度お休みいただきます。
  • 事故の原因になりますので、当日は、乗り物の運転はしないでください。
    ご自身で運転して来院された場合は薬剤は使用しません。公共交通機関での来院もご検討ください。
    または、ご家族の方に連れてきてもらってください。

4. 抗血栓薬の中止は最小限にしています。

抗血栓薬とは、狭心症や脳梗塞、閉塞性動脈硬化症、深部静脈血栓症など血管に血栓や塞栓をつくることで起こる病気の治療や予防のために投与される、いわゆる血液をさらさらにする薬のことです。

抗血栓薬の種類

抗血小板薬 アスピリン、クロピドグレル、シロスタゾール、チクロピジン、プラスグレル、トラピジル、 オザグレル、ジピリダモール、ベラプロスト、チカグレロル、ニコランジル、リマプロストアルファデクス、サルポグレラート、イコサペント酸エチル など
抗凝固薬 ワーファリン(ワルファリン)、ダビガトラン(プラザキサ)、リバーロキサバン(イグザレルト)、アピキサバン(エリキュース)、エドキサバン(リクシアナ) など
内視鏡検査の際、診断のために粘膜の一部をつまんだり(生検)、ポリープを切除することがありますが、その際に出血します。
内視鏡治療の場合は一定の割合で偶発症として後出血が起こります。

抗血栓薬を内服していると出血が止まらなくなる恐れがあるため、以前は検査の前から休薬していました。

ポリープ切除後の出血のイラスト

しかし、抗血栓薬の休薬がきっかけで、ごく少数ですが、心筋梗塞脳梗塞など命に係わる病気が起こることがあり、重い後遺症が残る可能性もあります。

心筋梗塞、脳梗塞の症状のイラスト

一方、内視鏡検査による偶発症としての出血は、失血による全身へのダメージもありますが、内視鏡的に止血が可能である場合が多く、治療時に出血予防のクリップもかけられます。

ポリープと切除後の出血、クリップで止血している写真

注:抗血栓薬の休薬に伴う血栓塞栓症の治療や、内視鏡検査・治療後の出血に関する治療は、保険診療となりますので、通常通りの自己負担のある診療費がかかります。病院側が負担することはありません。
そのため当院では、侵襲が大きくない内視鏡検査や治療は、できるだけ抗血栓薬を継続したままで行っています。
複数の抗血栓薬を内服している場合は、薬剤を処方されている先生との相談が必要になることもあります。

5. 上部消化管内視鏡検査(食道胃内視鏡)は、かかりつけの先生から直接ご予約いただけます。

外来受診なしの予約方法

外来受診なしの予約方法の図 詳細の手順は下記です。

① かかりつけの先生より電話でご予約いただく。
② 町田市民病院地域連携室よりかかりつけの先生へFAXで予約表を送付。
③ かかりつけの先生より予約表と紹介状を受け取る。
④ 検査当日:朝食は召し上がらず、予約票と紹介状を町田市民病院1階総合受付へ持参する。
⑤ 町田市民病院南棟3階内視鏡室にて検査を受ける。
⑥ 検査後、結果を封書で受け取る。
⑦ かかりつけ医へ封書を渡す。かかりつけの先生から結果説明を受ける。

外来受診込みの予約方法

外来受診込みの予約方法の図 詳細の手順は下記です。

① かかりつけの先生に紹介状を書いてもらう。
② 町田市民病院の外来を受診する。
③ 検査と結果説明の外来を予約する。
④ 町田市民病院で検査を受ける。後日、外来で結果説明を受ける。
⑤ 結果をかかりつけの先生にお渡しいただくか、送付する。

「大腸内視鏡検査」は、かかりつけの先生からの直接の予約はできません。

紹介状または健康診断の結果を持参してください。

大腸内視鏡検査は、食事の注意や検査用下剤の処方が必要ですので、まず当院の外来を受診していただくことが必要です。
当日の検査は、当院の医師が必要と判断した場合のみとなります。

6. 緊急性がある場合は、時間外や休日でも対応しています。

次のような症状・診断で緊急での内視鏡治療が必要と判断した場合は、時間外や休日でも対応できる体制にしています。救急外来で救急当番医による診察が必要ですので、まずはお電話でご相談ください

但し、緊急内視鏡は医師が必要と判断した場合に限りますので、時間外や休日の検査施行の希望には添えません。

吐血

下血(黒色便)・血便

急性胆管炎
胆管結石発作

胃アニサキス症